タイ全土に約700カ所のガスステーション（ガソリンスタンド）「PT」を展開するTPGエナジーは10月15日、タイ産コーヒーの専門店「PunThai Coffee（パンタイコーヒー）」のバンコク旗艦店をラチャダーピセーク通りの「サイバーワールド（Cyber World Tower）」2階にオープンした。

　通常はドライブの休憩に立ち寄れるコーヒースタンドとしてガスステーションに併設する同店だが、旗艦店の店舗面積は152平方メートル。「クールで現代的タイスタイル」をコンセプトにデザインされた店内は茶色とオレンジ色のレンガ貼りで、全40席を設ける。

　バリスタとしてトレーニングを受けたスタッフが本格的コーヒーを提供。「Doi Chang Coffee（ドイチャンコーヒー）」ブランドとして、北米やヨーロッパ、アジア地域にも輸出されているとタイ産アラビカ種のコーヒー豆を使う。働く若者世代をメーンターゲットとしており、「憩いの場、集いの場」として定着を目指す。

　各種コーヒー・メニュー（55～100バーツ）のほか、ゴールデン・アップルを原料としたハーブティーの「マトゥーム茶」、レンコンジュースの「ナーム・ラークブア」、ローゼルと呼ばれる甘酸っぱい果実のジュース「ナーム・グラジアップ」などのローカルドリンクも用意。チーズケーキやワッフル、パンケーキ、トーストなどの菓子・スイーツ類（55～140バーツ）もそろえる。

　PTGのピタック社長は「（当店が使っている）ドイチャンは世界的に品質への評価が高く、価格も手頃なので、客の支持につながっている。ガスステーション以外の場所での出店は実験的だったが、売り上げは好調。これを機に展開したい」と意気込みを見せる。

　営業時間は6時～20時。