タイ国鉄（SRT）は8月1日、女性と子どもの専用車両「Lady Bogie（レディー・ボギー）」を長距離路線のエアコン付き寝台車両として導入した。

　女性専用車両の導入は乗務員による暴行・殺人事件を受けてのもので、レールウエイポリス、清掃、ベッドメーキング、食事の配膳など全て女性スタッフだけがサービスを提供する。ピンク色の車両には一目で「女性専用」だと分かるようにサインも掲示。車内は女性や子どもが快適に過ごせるように設計しているという。

　同車両は現在、バンコク－チェンマイ線、バンコク（トンブリー）－スンガイコーロック線、バンコク－ウボン・ラチャタニー（またはノンカイ）線の3ルートで1編成に1両（2段ベッド、上下各20床）導入している。

　タイ国鉄トランスポーテーション・デパートメントのトンサック・デイレクターは「サービス開始間もないが、すでに多くの女性利用客からは好評を頂いている。今月8日～12日の母の日の連休もすでに予約で満席となっている。安全で快適なサービスを提供していきたい」と話す。

　対象は女性と10歳以下の子ども（身長150センチを超える場合は対象外）。乗車賃は一般の寝台車両と同じ設定。