タイの邸宅を改造した黒毛和牛専門レストラン「バーン・ナカタニ」(Sukhumvit Soi 11、TEL 02-651-0550)は6月5日、煙による汚れや臭い対策に、壁や床、天井などを光触媒塗料でコーティングした炭火焼肉専用ルームを2階に新設した。
同店は東京で創業40年の和牛専門店「ステーキの館・成城ポレール」(東京都世田谷区)の直営店で、自社農場で飼育した黒毛和牛をタイに輸入し提供している。これまでも庭のプールサイド席に限り、七輪を使った炭火焼肉を提供してきたが、好評だったため今回の新設に踏み切ったという。
新たに設けたのは、4~6人用と6~8人用、10~18人用の個室、観葉植物のパーティションで独立性を確保した4人がけのテーブル5卓。「日系企業の駐在員やタイのハイソの来店が多い店柄、商談や会食にも利用できるように、インテリアは落ち着いたムードを大切にした」(店主の中谷光典さん)という。テーブルの上部には高さの調整可能な七輪用換気フードを導入し、部屋に煙がこもらないように配慮した。
光触媒は、紫外線や照明器具の光が当たる接触した有機化合物や細菌などの有害物質を分解する環境浄化材料で、ナノベスト社製のアパタイト被覆二酸化チタンを使用した。店内には光触媒塗料を塗布した人工観葉植物や活性炭も置き、油煙による汚れや臭いのない清潔な空間を維持する。
炭火焼きのメニューは、肉=250~580バーツ、野菜=50~100バーツと手軽な価格設定とし、気軽に利用できるように心がけたという。
中谷さんは「わたし自身、肉は炭火で焼くのが一番おいしいと思っているで、提供する焼肉はどうしても炭火にこだわりたかった。テーブルに内蔵した無縁ロースターの導入も検討したが、床にダクトの配管が必要で、小上がりの堀りごたつ式になってしまう。この店の雰囲気には七輪と専用フードの組み合わせがマッチしていると思った」と話す。「炭火で食べる和牛のおいしさを気軽に楽しんでもらえるのでは」とも。
営業時間は、ランチ=11時半~14時(要予約)、ディナー=17時30分~22時。現在プロモーション期間中で、内容は同店ホームページで確認できる。