セントラル・ワールド(BTSチッドロム駅前)のバンコク伊勢丹6階に12月4日、日本に拠点を置く専門店を集めた本格的なレストラン街「伊勢丹ごちそう通り(ISETAN GOCHISOU STREET)」がオープンする。
紀伊国屋書店も出店する同フロアには従来より、1877(明治10)年から続くうどん専門店で三重県桑名市に本店を構える「歌行燈(UTA-ANDON)」が出店するほか、昨年12月には日本最大のトンカツチェーンの「さぼてん」が出店するなど、在タイ日本人にはなじみ深い一画となっていた。今回、一挙に5店の専門店がオープンすることで、タイで初となる専門店街が形成される。
今回出店するのは、ゆでキャベツやキュウリ、たっぷりのネギなどがのった冷たい麺に秘伝の辛みを入れた和風ダレで味わう広島つけ麺が名物の「広島つけ麺本舗・ばくだん屋」、1988年の創業以来、揚げたてサクサク天ぷらをリーズナブルな価格で提供し続けている天丼専門チェーンの「丼丼亭」、鎌倉発祥の甘味茶屋でイタリアントマトの新業態店として和風スパゲティを提供する「和茶房・夢見屋」、京都の創業40年のお好み焼き店で、大阪風と京都風の両方を提供する「京都よしの」、わさび醤油で焼肉を食べることを提案する「和風焼肉・田丸屋本店」。
「ばくだん屋」「丼丼亭」「夢見屋」の3店は、JALグループの新会社サイアム・ジャルックスがフランチャイズ店として運営。「京都よしの」はタイの大手旅行業S.M.I.トラベルが運営する。「田丸屋本店」は、静岡でわさびづくりに携わって130年の田丸屋本店がタイに現地法人を設立し、新規事業として取り組む。
バンコク伊勢丹のセールスプランニング部マネジャーの吉田裕之さんは「日本ブームのタイだが、特に食文化への関心が高い。専門店は日本びいきのタイ人に支持してもらえると思う。在タイの日本人にも喜んでいただけるのでは」と自信を見せる。
同専門店街のオープンを記念して、各店では「おすすめ」のメニューを10%~40%引きで提供するプロモーションも実施するほか、中庭では日本好きのタイ人の集客を狙って日本の庭やリビングを再現し、盆栽や日本の屏風の販売も行う予定。
営業時間は11時~22時。