バンコクの新高速輸送バス「BRT(Bus Rapid Transit)」は5月29日、チョンノンシー(Chong Nonsi)~ラチャプルック(Ratchaphruek)間約15.9キロメートルの専用レーンを走行する「ラチャプルック線」を開通した。
BRTは、事業主体のバンコク市がスカイトレイン同様に「BTS」に運営を委託する。同区間の12駅を約30分で結ぶことから、通勤や通学などで1日約3万5千人の利用を見込み、利便性の向上と自家用車利用の減少により渋滞緩和が期待される。
車両はボルボと上海汽車工業(中国)との合弁「上海スンウィンバス(Sunwin)」製の大型商用車で、定員は80人。燃料は天然ガスという。バンコク市では「モーチット~ミンブリー間」「ドンムアン空港~スワンナプーム空港間」など、ほかに4路線を計画中としている。
運行時間は6時~24時で、時間帯により5~10間隔で運行。乗車賃は8月31日までは無料。9月1日~年内は全区間一律10バーツとし、来年1月から正規料金を適用。乗車区間により12バーツ~20バーツとしている。