バンコクで「ピー(お化け)」の特別展-関連ビジネスの歴史も紹介

会場のエントランスの壁一面に描かれているタイに古くから伝わるピー。

会場のエントランスの壁一面に描かれているタイに古くから伝わるピー。

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 エンポリアム6階の「タイランド・クリエーティブ&デザイン・センター(TCDC)」のアートギャラリーで現在、タイに伝わる「ピー(精霊、御霊、お化け)」の特別展「Spirits: Creativities from beyond」が開催されている。

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 タイでは仏教と同時に、ピーの存在を信じる精霊信仰も一般的で、花を飾り、線香をたき、食物を捧げてピーを祭るための「サーン・プラ・プーム」と呼ばれる祠(ほこら)を街の至る所で見ることができる。ピーは万物に宿っていると考えられており、良いピーは幸運をもたらし、悪いピーは人々を不幸に導くとされている。

 連日タイの若者を中心に盛況の同展。薄暗い会場内は、恐怖を感じさせる音の演出を施して、タイに古くから伝わるさまざまなピーを展示するほか、日本や欧米の霊やお化け、タイのホラー映画や過去のコミック作品など、関連するエンターテインメントビジネスの歴史も紹介する。

 一角には、レトロなラジオの放送設備も再現。その昔、怪談放送で使ったという効果音を作るさまざまな道具を係員が実演して聴かせる。日本コーナーでは、傘お化けを展示するほか、ゲゲゲの鬼太郎の映像やフィギュア、漫画で妖怪について説明する。併せて般若などの能面も展示。

 公開時間は10時30分~21時。月曜休館。入場無料。11月21日まで。問い合わせはTCDC(TEL 02-664-8448)まで。

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