タクシン元首相派勢力の反政府集会の後、一部の暴徒により放火され休業していた大型複合商業施設「セントラル・ワールド・プラザ」(BTSチットロム駅前)が9月28日、被害の大きかったZENなどを除く総面積の約8割で営業を再開する。
バンコク中心部では随一の規模を誇る同施設。出店するバンコク伊勢丹や紀伊國屋書店、日本食のレストラン街「ごちそう通り」などは6月下旬、一足早く営業を再開させていたが、建物に大きな被害を受けた部分では今も改修工事を行っている。
今回の営業再開後は、残るエリアも段階的にオープンさせ、来年8月には焼失したZENや同店に近いゾーンの店舗の営業再開を目指す。
28日からは復興記念セール「CentralWorld Unity Shopping」を開催。周辺地域も含めた復興イベント「Smile@Ratchaprason」なども実施を予定する。同社サイトでは再開に向けてカウントダウンも開始。このほかツイッターやフェースブックを利用した特典キャンペーンも展開する。
同施設を運営するセントラル・パッタナーのマーケティング部パドゥンキアット・コントンさんは「一部ではあるが営業を再開できうれしい。新しいテナント約40店も同時にお披露目する。さまざまな企画で集客の回復に努め、年末には華やかな姿を取り戻したい」と話す。