タイ政府観光庁でコスプレ大使認証式-観光PRで訪日へ

左からTATのチャムノーン東アジア局長、観光大使のフェイさんとナンさん、ねぎぼうずタイランドの近藤社長。

左からTATのチャムノーン東アジア局長、観光大使のフェイさんとナンさん、ねぎぼうずタイランドの近藤社長。

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 タイ国政府観光庁(TAT)(1600 New Phetchaburi Road)で10月5日、日本を訪問し若者にコスプレ姿でタイ観光をPRする「タイ王国コスプレ観光大使」の認証式が行われた。

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 同庁によると訪タイする日本人の数は年間100万人を超え、昨年までは陸続きの隣国マレーシアを除くと「最も大きな市場となっている」という。それらの多くはリピーターで、平均年齢は上昇傾向にあるため、若年層の新規旅行客を誘致が必要と考え同企画が立案された。

 同庁と当地で日本の漫画やアニメ関連のビジネスを手がけるねぎぼうずタイランドとの共催で進める同プロジェクト。コスプレという共通のオタク文化を通じてタイ旅行を呼びかける、新しい観光誘致策に注目が集まる。

 同庁のサイトでは8月1日から、78人の候補者から男性キャラ、女性キャラ各部門1人ずつに絞り込むウェブ投票を実施。投票の結果、女性キャラ部門には、バンコク大学芸術学部のナンさん、男性キャラ部門にはシラパコーン大学文学部のフェイさんの2人の女学生が選ばれた。発表までの2カ月間、同サイトへのアクセス数は10万を超えたという。

 2人は今月26日から約1週間、日本を訪問し、東京と横浜を中心にタイ観光のPR活動を行う。テレビ番組への特別出演や、新聞、雑誌、ウェブサイトなどの取材を受けるほか、大規模なコスプレイベントにゲストとしての参加も予定する。

 大学ではコスプレサークルで月1度のイベントに参加しているというナンさんは「コスプレ大使に選ばれてとてもうれしい。日本に行ってタイにもこれだけのコスプレ文化があることを紹介したい」と話す。

 ネットを通じてすでに日本のコスプレイヤーと交流をしているというフェイさんは「わたしの大学でもコスプレサークルの活動が盛ん。日本語学習に関心が広がるということで学校側も認めている様子」と話す。「日本ではたくさん友達を作りたい。できた友達にはぜひタイに遊びに来てほしい」とも。

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