見る・遊ぶ

海外日本古美術展「日本とタイ-ふたつの国の巧と美」、バンコクで開催

木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)

木造阿弥陀如来坐像(もくぞうあみだにょらいざぞう)

  • 0

  •  

 バンコク国立博物館(Na Phra That Road)で1月15日、日タイ両国の貴重な文化財111点を一堂に集めた海外日本古美術展「日本とタイ-ふたつの国の巧と美」が開幕する。日本の文化庁、九州国立博物館、福岡県、タイ王国文化省芸術局による共催。

[広告]

 「文化財保存」「博物館環境の整備」「市民と共生する魅力ある博物館づくり」について考えるプロジェクトを2007年から実施してきた九州国立博物館とタイ国立博物館。これまでタイでのシンポジウムの開催、相互の人的交流を通じて得られた成果を結実するものとして、今回の美術展が企画された。

 同展では、「2つの国の始まり」「仏教」「出会い」というテーマで構成。日タイ共同で考え、単に日本文化を一方的に紹介するのではなく、両国の歴史をたどりながら、文化の共通点と差異を示すことを目指す。

 出品件数は、日本側が国宝2件、重要文化財7件、重要美術品2件の56件、タイ側が50件。両国の文化財を同時に観覧できる貴重な機会となる。

 開幕日となる15日には同館会議室の中庭で、九州国立博物館を愛する会、九州国立博物館ボランティア、バンコク国立博物館ボランティアらよるワークショップを開催。日本側ブースでは「日本の着物を着てみよう」「日本の遊びを体験しよう」「風車を作ろう」「こまを作って遊ぼう」「お手玉を作ろう」をテーマに伝統工芸を紹介する。

 このほか今月29日は「久留米絣製織」の実演と講演、30日は「製織体験」のワークショップも予定。同展担当者は「伝統工芸の紹介を通じて文化を守ることの意味を観覧者に訴える機会としたい」としている。

 開館時間は9時~16時。月曜・火曜休館。入館料は200バーツ、小人(身長120センチ以下)は無料。3月13日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース