タイの新航空会社「PCエアー」、ニューハーフのCA3人を初採用

キャビンスタッフに採用されたミス・ニューハーフのフィルムさん

キャビンスタッフに採用されたミス・ニューハーフのフィルムさん

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 昨年12月28日に民間航空局(DCA)から事業認可を受けたタイの新航空会社「PCエアー」は1月24日、30人の客室乗務員を採用し、そのうち3人がニューハーフであることを発表した。

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 このうちの1人は、ニューハーフの美人コンテスト「ミス・ティファニー・ユニバース2007」で優勝を飾り、その後モデルや女優として活躍していたノン・フィルム(フィルムちゃんの意味)の愛称で知られるタンヤラット・チラパットパコーン(Thanyarat Chirapatpakorn)さん(23)。ほかの2人も長身の美人だという。

 同社では3月就航に向けて客室乗務員の募集を行い、「第3の性」の雇用枠があることを告知。客室乗務員として適性があることに加え、すでに性転換手術を受け、容姿が女性であるなどの採用条件を設けていた。機内では名札でニューハーフであることも記入するとしている。

 これまでにない方針を打ち出した同社。創設者は占い師のピーター・チャンさん(47)と不動産業を営む実業家で投資家のチャトラウィワット・クルムコモン(Chatrawiwat Klumkomol)さんの2人で、投資額は2億バーツ。同社設立や「第3の性」採用枠の創設には、ピーターさんの「第六感」が後押ししたという。DCAも二ユーハーフの採用には、「仕事の必要条件を満たしていれば異議はない」としているという。

 創設者2人が航空業界での経験を持たないことも異例だが、新興航空会社では創設時に航空機をリースで導入ケースが多い中、ヨーロッパ製の中古エアバス機(A310)2機の購入も決め、業界関係者を驚かせている。

 機材は現在、シンガポールで整備と塗装を行っており1機は2月下旬にバンコクに納入し、もう1機もさらに40日後に納入を予定する。バンコク(スワンナプーム)~仁川(ソウル)線のほか、日本は成田、関空便の就航を予定。中国主要都市への定期運航を広げる計画。

 現在、運航スケジュールは未定だが、サイトで随時発表する。

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