怪談で有名なDJが店主の幽霊がテーマのお粥店、バンコクで人気に

棺おけをモチーフにした器を使った「雷魚フライの激辛ソースがけ」

棺おけをモチーフにした器を使った「雷魚フライの激辛ソースがけ」

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 ラップラオにある、幽霊をテーマにしたお粥(かゆ)店「THE SHOCK カオトム・ピー(幽霊粥の意味)」(Praditmanuthum Road、TEL 02-970-3738 )が若者を中心に人気を集めている。

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 DJ Pongことオーナーのポンさんは怪談専門のFM局「THE SHOCK FM」(周波数101メガヘルツ)の人気DJで、リスナーから届く怖い体験談を連日放送。聞く人に恐怖を味わわせる独特の口調はテレビの怪談番組でも知られている。

 同店をオープンしたのは2003年。新しいビジネスを考える中で自身の怪談での知名度を生かすアイデアが浮かび、「ピー」をテーマにしたレストランの出店を決意。投資額約500万バーツ、店舗面積約300平方メートルに120席を設け、心霊写真なども飾るギャラリー併設のレストランを開いた。

 深夜を中心に営業を行うために看板メニューはお粥としたが、タイ料理を幅広くそろえる。メニューには「ピー」にちなんだ名前の料理を並べるが、名前の気色悪さに反して「本格的でおいしい」と来店客からの味の評価は上々だという。

 主な人気メニューは、ひつぎ型の器にシーフードのフライを盛りつけた「ロンテーク(壊れたひつぎ)」(140バーツ)、チキンを薬膳スープで煮込んだ「モーファイナロック(地獄鍋)」(150バーツ)、ひつぎ型の器を使った雷魚料理「グァンパークピー(死者の口に入れる銭を意味。タイでは死後にお金が使えるように遺体の口に金を入れる風習がある)」(180バーツ)、頭を取ったエビフライ「ピーフアカート(首なし幽霊の意味」(90バーツ)など。

 「ピーをもてあそんでいるようで良くないという意見もあるが、ピーが順調に仕事を進めてくれたり金運を呼んだりすると信じる人もいる」とポンさん。怪談の時の独特の語り口で「『こういう店が好きな人はいますか?』と皆に聞いてみたい」とおどけて見せる。

 営業時間は19時~翌4時。

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