タイ政府商務省輸出振興局(DEP)は7月5日、タイ製品の輸出促進のための企業間電子商取引(B2B)サイト「タイトレード・ドットコム」を開設、運用開始した。
国内の起業家に新たな販売チャネル開拓の機会を低コストで創出し、タイの輸出産業の成長に役立てようとする同サイト。現在販売業者として約1000社が登録し、国際市場で認められる品質基準のアパレル、ジュエリー、家具、家電、美容製品、食品、飲料、サービスなど25カテゴリー、4500アイテムの商品を掲載する。
バイヤーは商品検索を行い業者を選定することができる。運用開始2週間の時点でアクセスは1万3000件に上り、そのうちバイヤーとして登録した業者の数は500社を数えるという。
世界43カ国に進出し65カ所に拠点を構えるタイ国政府貿易センター事務所では、各国のニーズのリサーチや販売促進の支援活動も行う。現在同サイト内には決済システムを設けていないが、将来的にはシステムを導入し、スムーズな取引ができるよう機能を整備したい考え。
同局の広報担当ノッパラットさんは「『タイトレード・ドットコム』は国内初の海外向けB2Bサイトと考えられる。新たに1500社が販売業者登録を検討中で年内には3000社、商品点数6万点体制を目指す」と話す。