タイの大手携帯電話キャリアAISと郵便事業会社「タイランドポスト」は7月14日、スマートフォンでオリジナルポストカードを作って郵送できる「スマートiPostcard」のサービスを開始した。
AISユーザー専用の同サービス。カメラ付きスマートフォンを使い旅行先などで撮影した写真を元に、専用アプリ(無料)を使ってフレームパターンや背景のテクスチャー、発送元の消印などを選択して好みのオリジナルポストカードを作成。宛先やメッセージを入力し送信すると「タイランドポスト」がそれをプリントし、国内や海外宛てに7日以内に郵送するもの。
現在、対応アプリケーションは「iPhone 4」だけとなっているが、9月には「Android」「ブラックベリー」のユーザーにもサービスの拡大を予定する。
サービス開始から約1カ月が過ぎた現在、利用者数を順調に伸ばしており、「タイランドポスト」では届いたデータの発送待ちの状態が続いているという。同社によるとタレントなどの有名人の利用が目立つという。
同サービスではプリントの際、地球温暖化対策に配慮して植林した樹木から精製した用紙を使用。これによって、はがき1枚あたりの温室効果ガスの排出量は従来のはがきに比べ26.33%削減できるとし、エコロジーへの啓発にもつなげる。
タイランドポスト・マーケティングコミュニケーション部のパウィナーさんは「サービス開始以来、アプリのダウンロードチャートで上位が続いている。毎日多くの方が利用している。現在AISのユーザーだけのサービスになっているが、将来的には他のキャリアのユーザーにもシステムを拡張する予定」と話す。
サービス利用料を含む郵送料は、国内宛て=30バーツ、海外宛て=45バーツで、毎月AISが電話料とともに利用者に請求する。