セントラルワールド(BTSチッドロム駅前)1階BS2前広場で1月18日、今年8月に名古屋で開催される「世界コスプレサミット2009」のタイ代表選考会が行なわれ、対戦型格闘ゲーム「ギルティギア2オーヴァチュア」のシンとヴァレンタイン役を演じたペンナパーさん(21)とルチパット(19)さんのチームが優勝した。
「世界コスプレサミット」は、マンガを通して日本と世界各国の交流を深めようと2003年に始まったもの。フランス、イタリアなどヨーロッパ諸国をはじめ、アメリカ、ブラジル、メキシコ、アジアからは中国、シンガポールなどが参加するコスプレーヤーの祭典。今大会には15カ国が参加する予定という。
日メコン交流事業として開かれた同選考会は、日本のマンガやアニメのキャラクターになりきった2人1組のチーム25組が、会場に詰めかけた多くの日本のアニメファン、コスプレマニアを前に自作のコスチュームとパフォーマンスを披露。世界大会の出場権を懸けた約4時間のステージは盛り上がりを見せた。
同イベントを在タイ日本大使館と共催したねぎぼうずタイランド代表の近藤秀和さんは「最近のタイにおける日本のポップカルチャーブームには驚いている。こうしたイベントは民間主導で行なうものだと思っていたが、今回のような日本大使館らの協力には感謝している」と話す。
同選考会の審査員も務めた在タイ日本大使館の青木参事官は「今回のイベントは、『日メコン交流年』の周知を図ることや、ポップカルチャーを通じた日本文化に対するさらなる理解増進や日本に対する関心の喚起することが狙いだが、何よりタイでの日本文化の盛り上がりが大使館の動きを後押しした」と話す。日本大使館の活動は「マンガ好きで知られる麻生首相の影響もあると思う。今後もこのような活動を支援したい」とも。