バンコクの高架鉄道を運営するBTS(バンコク大量輸送システム=Bangkok Mass Transit System)は9月19日、サイアム駅をはじめとする主要9駅で、軌道とプラットホームの間にホームドアを設置すると発表した。
投資額は6億バーツ。プラットホームに高さ1.5メートルのホームドアとフェンスを設置することで転落事故や列車との接触などを防止し、乗降客の安全を確保したいとしている。
設置は最も利用客の多いサイアム駅から開始し、その後約1年以内に「アソーク」「オンヌット」「パヤタイ」「アヌサワリー」「サラデーン」「チットロム」「プロンポン」「チョンノンシー」にも順次設置を予定する。
サイアム駅での運用開始は設置完了から約10カ月後を予定。初めてのシステム運用のため調整やテストに時間を費やしたいとしている。
BTSコーポレートコミュニケーション部のカニターさんは「現在BTSの利用客数は1日70万人。時間帯によって大変混雑し、より高い安全性が求められているため設置を計画した」と話す。「将来は全駅に設置したい」とも。
現在MRT(地下鉄)は全駅に、エアポートリンクでは「スワンナプーム空港」と、「マッカサン」の特急ホームにそれぞれホームドアが設置されている。