タイ運輸省の輸送交通政策企画事務局(OTP)は5月7日、現在タイで建設が計画されている高速鉄道4路線のうち、バンコクとタイ第2の都市チェンマイを結ぶ「ノーザン・ライン」(約669キロ)について、進捗(しんちょく)状況を公表した。
現在同路線では5つのルートが候補に挙がっており、絞り込みの作業中。6月中にはルートを決定し、バンコクの「バンスー」から「ドンムアン」「アユタヤ」「ロッブリー」「ナコンサワン」「ピチット」「ピサヌローク」まで7駅の第1期工事、約382キロは来年の半ばには着工し、2019年中にサービスを開始したいとしている。
ピサヌロークまで開通後から約1年で「スコータイ」「シーサッチャナーライ」「ランパーン」「ランプーン」を通り、バンコクから669キロの「チェンマイ」までを結ぶ第2期工事5駅を完成させる計画。
完成後は、営業スピード時速250キロ~300キロで「バンコク-ピサヌローク」間を1時間42分で結ぶことになる。運賃は距離1キロ当たり2.5バーツで、VIPクラス=1,906バーツ、1等=1,237バーツ、2等=858バーツという試算も行っているという。
総事業費は4,000億バーツを超えるとみられる同計画には現在、日本、中国、韓国などの外国企業が高速鉄道システムの売り込みを行っている。
OTPのチュラー・スックマノップ局長は「高速鉄道の整備計画はほか3路線についても、ルートの選定や駅について検討中。ノーザン・ラインの工事完了後に(パタヤ方面行きの)イーストラインを着工したい」と話す。