タイ国日本人会「100周年記念祝賀会」-バンコク音頭も初披露

盛り上がりを見せた「バンコク音頭」

盛り上がりを見せた「バンコク音頭」

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 インペリアル・クイーンズパーク・ホテルのボールルームで9月6日、タイ国日本人会の会員や関係者らを集めて同会の「創立100周年記念祝賀会」が開催された。

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 海外でも屈指の規模である日本人コミュニティーである同会は1913(大正2)年に「暹羅(シャムロ=タイ国の旧称)日本人会」として設立。太平洋戦争敗戦後の一時期は解散状態にあったが、1953(昭和28)年に再発足。以後同国内で亡くなった邦人の慰霊祭やタイ社会との交流など、在タイ日本人にとって重要な役割を果たしてきた。

 全会員数の1割に近い約800人が参加した同式典には、佐藤重和駐タイ大使をはじめ、泰日協会のコップカーン会長、元日本留学生協会のナッタチャイ副会長、盤谷日本人商工会議所の釆野 進会頭らも参列し、和やかなムードの中、約3時間にわたって行われた。

 ステージでは同会の傘下で活動中の社交ダンスやコーラスなどの同好会、ブラスバンドなどが日頃の練習の成果を披露。この日「民舞の会」によって初公開された「バンコク音頭」(作詞・作曲=筒井希美子さん、振り付け=曽山ミキ子さん)の踊りの輪には多くの来場者が飛び入りで参加し、盛り上がりを見せた。フィナーレでは、国際チア連合(ICU)世界選手権のチャンピオンチーム「バンコク大学チアリーディングチーム」がパフォーマンスで花を添えた。

 大橋寅治郎会長は「私たちはタイ国という情け深い大家さんの軒先をお借りして、繁栄ある事業活動を続けることができた。100周年を迎えることができたのは、両国の先輩方が結び築いてきた絆のおかげ。われわれも今後の100年へとつなげていくことを(会員の)皆さまと誓いたい」とあいさつ。

 佐藤大使は「世界で最も歴史を有する日本人会。本当にさまざまな苦労を経験してこられたであろう何十万もの諸先輩方の功績の上に今日の安定した日タイ関係がある。タイの方々とこの良好な関係をさらに固め発展させたい」と話す。

 同会では100周年記念イベントとして、「チャリティーバザー」(10月12日)、「文化祭」(11月10日)、1万人以上の来場が予想される日タイ交流「ラムウォン盆踊り大会」(1万人)などの開催も予定する。日本人会の行事の詳細はサイトで確認できる。

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