ロイヤルアーミースポーツセンター（ラムイントラ通り2キロ）敷地内に移転したルンピニー・ボクシングスタジアム（TEL 02-522-6843）で2月28日、こけら落としとなる10試合の興行が行われ正式オープンした。

　ムエタイの殿堂と呼ばれたラマ4世通り沿いの旧施設は2月8日の最終興行で57年の歴史に幕を閉じ、同11日以降は試合の開催地を新スタジアムに移していた。移転は旧施設の敷地を含む周辺一帯の大規模開発計画によるもので、土地所有者である王室財産管理局の決定だったという。

　スタジアム、オフィスビル、パーキングビルの3棟から成る新スタジアムの敷地はこれまでの約2倍の1万400平方メートル。5000人収容のスタジアムには、これまでなかった空調設備を備えるほか、大型のLEDディスプレー、最新の照明・音響システムを導入。近代的な施設となっている。

　3階建てオフィスビルは1階＝ムエタイミュージアム、2階＝会議室とVIPルーム、3階＝オフィス。300台収容可能という5階建てのパーキングビル1階にはレストラン、サウナ、タイマッサージなども営業する。スタジアム周辺には文化活動エリアやムエタイ・トレーニング・スクールも備える。

　スタジアム総支配人のスラクライ陸軍少将は「新スタジアムの設計は、特にムエタイファンに配慮した。タイマッサージやサウナも備えるほか、ムエタイの歴史が学べるミュージアムもあり、外国人旅行客にも満足いただける」と自信を見せる。

　通常の興行は火曜・金曜・土曜で、スケジュールはホームページで確認できる。入場料は、リングサイド＝2,000バーツ、2等席＝1,500バーツ、3等席＝1,000バーツ。