インターチェンジビルL階・パーソネルコンサルタントの「ギャラリー21」(BTSアソーク駅前)で現在、タイ生まれの報道写真家・瀬戸正夫さんの写真展「瀬戸正夫写真展 激動の東南アジアを見つめて」が開催されている。
現在87歳の瀬戸さんは1931年、タイ南部のプーケット島で日本人の父とタイ人の母の間に生まれ、8歳の時に「盤谷日本尋常小学校(後に国民学校)」に通うために移り住んだバンコクで、太平洋戦争の終戦を迎えた。戦前の日本人社会の様子や、終戦直後の日本人抑留キャンプの生活を知る、数少ない時代の証言者として知られている。
戦後は、自らタイに残ることを希望し、収容所を出た後は商社や飲食店などさまざまな職を経験。そんな中、一貫して続けてきたのが写真撮影という。戦後間もない1948年にカメラを手にし、撮影技術を独学で習得。1964年からフリーカメラマンとして活動を始め、1967年から朝日新聞バンコク支局(現アジア総局)の助手兼カメラマンとなり、現在は同局顧問を務める。
8月18日は瀬戸さんによるギャラリートークが行われた。約100人の来場者が集まり、瀬戸さんのこれまでの波乱万丈な人生、現在の生活パターンや健康の秘けつなどに耳を傾けた。
ギャラリーには瀬戸さん自らがこれまで撮りためた写真の中から約50点を展示。東南アジアの歴史が垣間見える展示内容となっている。
開催時間は9時~17時。入場無料。9月1日まで。