「水掛け祭り」自粛中のバンコク-カオサン通りでは例年通りに

タイの少年と水掛け合戦を楽しむカオサン通りの観光客。

タイの少年と水掛け合戦を楽しむカオサン通りの観光客。

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 反政府デモの激化で4月13日に非常事態宣言が発令されたバンコク。政府が「ソンクラーン・フェスティバル(4月13日~15日)」の水掛け自粛を呼び掛けたことで、市内は例年になく静かなソンクラーンとなっているが、王宮近くのカオサン通りでは、政府の呼び掛けに関係なく観光客を中心に水掛け合戦で盛り上がっている。

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 カオサン通りは約200メートルの一本道。通りの両側に1泊150~500バーツ程度のゲストハウスが軒を連ね、タイを拠点に周辺国を旅する欧米のバックパッカーに人気の高い安宿街となっている。

 タイの正月ソンクラーンはそもそも、「清浄」を意味する水を背中や手にそっと掛け、両親や親せき、友人の心身を清めるというのが本来の儀式だが、現在ではお祭り騒ぎのように水を掛け合い楽しむイベントになっている。カオサン通りでは、タイ人、観光客が入り乱れ激しい水掛け合戦となり、毎年特別な盛り上がりを見せている。

 バンコク市内に住むタイの女性(20)は「テレビでカオサンの様子を知り駆け付けた。今年は水掛けがなくてソンクラーンではないようだった。早く混乱が終ってほしい」と言うなり、屈託ない笑顔で「サワディー・ピー・マイ・カー(新年おめでとう)」と記者に水を浴びせた。

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