バンコク・アート&カルチャーセンター（Rama I Road, Pathum Wan）で8月29日、「第12回ショートフィルム&ビデオ・フェスティバル」が開幕した。

　同映画祭は、タイ映画財団が隠れた創造力を露出することで、映画文化の育成と発展を促すことを目的としたもので、1997年の第1回以来毎年続けてきたもの。年々規模が拡大してきており、12回目の今年は400を超える作品の応募があった。

　映画監督を目指す者にとってはまず短編を撮り、実力を認められてから長編を撮るのが一般的な流れ。同短編映画祭は、若手映像ディレクターにとって将来映画監督になるための登竜門としての存在で、現在タイで活躍する映画監督の中にもこの同映画祭受賞者の出身者が多いという。

　上映作品は、多数の応募の中から絞り込まれた優秀な14作品のほか、中国、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フランス、イタリア、イギリスなどで評価の高かった海外の作品。世界的に有名な仏クレルモンフェラン国際短編映画祭の最優秀賞受賞作やイギリスのミュージックビデオの最優秀作品「Airplay」など質の高い作品が上映されることもあり、映画関係者以外からも注目が集まっている。

開演時間は、平日＝17時～20時30分（月曜は休み）、土曜・日曜＝12時～20時30分。入場無料（入場券は各作品の上映30分前に配布）。9月14日まで。