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バンコク市民も募金に協力-被災地に見舞いのメッセージや千羽鶴

雨の中、自身のFRP製キャラクター人形をオークションにかけるタン社長

雨の中、自身のFRP製キャラクター人形をオークションにかけるタン社長

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 東日本大震災の被災地の様子が連日テレビや新聞などで報道されているタイ。バンコク中心部の大型商業施設セントラルワールドでは3月16日夕方から、被災者救済イベント「ALL HEARTS FOR JAPAN」が開かれた。

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 さまざまな事業で日本企業との関係も深いセントラルグループや同施設に出店する伊勢丹らが急きょ開催を決めた同イベント。会場には義援金の寄付を受け付ける箱を置いたほか、メッセージを書き込める大型のシート、折り鶴を折れるコーナーなどを設ける。

 日本をテーマにしたFMラジオ放送局「J-CHANNEL」(周波数93.75メガヘルツ)のブースでは、被災地への音声や手書きのメッセージを受け付け、長い列ができた。ステージではタイの有名アーティストらが、さまざまな物を持ち寄りチャリティーオークションも行われ、大口の義援金も多数集めた。

 日本食大手おいしいグループの元社長で、現在は芸能活動もこなすタン社長は、自身が企画したテーマレストラン「らーめんチャンピオンズ」店頭に置いているFRP製の人形と同じものをオークションに出品。バンコク市内在住の男性から12万バーツで競り落とされ、大きな歓声が沸いた。

 日没後には来場者にキャンドルが配られ、市民や立ち寄った外国人観光客らが、地震や津波による多数の犠牲者に黙とうを捧げた。イベント終盤には、この日会場に駆け付けることのできなかった在タイ日本国大使館の小島誠二特命全権大使のタイ国民に対する感謝のメッセージが読み上げられたほか、タイで活動する沖縄三味線の火野村豪さんが「涙そうそう」をしんみりと歌い上げた。

 自らも寄付をしたタン社長は「日本とタイは兄弟だと思っている。困ったときは助け合うのが当たり前。日本頑張れ」とエールを送る。

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