バンコクのスパ「塩の洞窟」、東欧発祥の民間療法「塩セラピー」が話題に

「Salt Cave Bangkok」内の塩の空間

「Salt Cave Bangkok」内の塩の空間

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 the Manor 39に出店するスパ「ソルトケイブ・バンコク」(Soi Sukhumvit 39、TEL 02-662-5519)が提供する塩で囲まれた空間で行うヒーリングが、健康志向のタイ人の間で話題を集めている。

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 2009年にタイ初の塩セラピー専門店としてオープンした同店。店内に設けられた壁や床、天井までを岩塩の洞窟に見立てた白い空間には、特殊な装置で1~5ミクロンの塩粒子を含む蒸気を発生させる。利用者は肺に吸い込むことになるため、安全性を考慮してヨウ素デンプンなどを含まない純度100%の医療用の塩を使用する。

 洞窟内では椅子に座り1コース45分間をのんびり過ごす。ぜんそく、花粉症、蓄膿症、慢性的なストレスや倦怠(けんたい)感などのアレルギーや呼吸器系疾患による症状の軽減のほか、リラックス効果などが期待できるという。

 塩セラピーはもともと、シベリアの岩塩の採掘現場で働く作業員に呼吸器系の病気が少ないことが分かったことをきっかけに、ロシアや東欧諸国に普及した民間療法。ロシアでは医療目的に岩塩坑の利用が認可されているほか、保健当局の認可がされていない欧米でも同設備を併設するスパが広がりを見せているという。

 同店では副作用もなく利用頻度や回数の制限はないとしているが、3歳未満の子どもや妊娠中の女性、内蔵疾患や薬物中毒の患者、飲酒後の来店は制限する。呼吸器系の疾患のある人には、「治療に代わるものではなく、あくまでも治療を補完するサービスとして考えてほしい」と呼びかける。

 インナパット店長は「タイには多くの呼吸器系疾患を持つ方が多い。利用者からは初めての体験でリラックスでき、気分が良くなったなどの声が上がっている。ストレス解消や健康増進に役立ててほしい」と話す。

 1回の利用料は600バーツ(45分)。営業時間は10時~20時。

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