
セントラルワールド7階「SFワールドシネマ」で10月30日、大洪水でバンコク市内にも浸水が広がる中、「初音ミクライブパーティー (ミクパ)2011」が開催され、ファンの間からは「やはりミクの雨女説は本当」「洪水まで引き起こすとは」など驚きの声が上がっている。
バーチャル・シンガー・ソフト音源「VOCALOID(ボーカロイド)」のキャラクター・初音ミクの立体映像がステージに立つ同公演。チケットが即日完売したほか、追加公演も完売する人気ぶりで話題を集めていた。洪水の影響で開催が危ぶまれていたが関係者の努力で無事、実施にこぎ着けるとができた。
ファンの間ではもともと「初音ミクがらみのイベントは雨にたたられることが多い」というジンクスがあり、「ミクは雨女」という説があることは有名。バンコク公演では雨は降らなかったものの、洪水被害が拡大する中での開催だったことから、フェイスブックやツイッターでは「またか」など、雨女伝説に関係する声が続々と上がっている。
コンサートは非常な盛り上がりを見せ、タイにおけるボーカロイド人気の高さをうかがわせたが、洪水の影響で会場にアクセスできないファンが続出。主催者によると69%しか会場に足を運べなかったという。
「雨女説は知っていたが知っていたが洪水になるとは」と戸惑いの色を隠さない同イベントのコーディネーターでねぎぼうずタイランドの近藤秀和社長。「来場できなかったファンのために、年末に追加公演を行うことで関係機関と調整したい」と意欲を見せる。