毎年100万人以上の来客があるタイ最大の科学技術イベント「ナショナルサイエンス&テクノロジーフェア2008」が8月8日、BITEC(バンナー)で始まった。11日朝開催されるオープニングセレモニーには、科学分野への造詣が深いことでも知られるシリントン王女が参列する。
同フェアは、タイ政府が青少年、一般国民に科学技術を知ってもらうためのもので、日本からは共同研究や技術移転促進などで産業技術総合研究所がNSTDA(国家科学技術開発庁)や科学技術研究所(TISTR)に協力しているほか、JAXA(宇宙航空研究開発機構)がブースを出展し、人工衛星や国際宇宙ステーションの模型を展示している。
NANOTECのドクター・シラッサックさんは「今、タイでは日本のナノテクノロジーに大変関心が高い。光触媒によるセルフクリーンの展示などは興味を持ってもらえると思う」と話す。「これまではNSTDAの下部組織であるBIOTEC、MTEC、NECTEC、NANOTECがそれぞれ別々にブースを設けてきたが、今回は未来技術パビリオンという名で共同展示を行っている。生活のさまざまなシーンで各分野の新しい技術が生かされていることがわかり面白いのでは」とも。
開催時間は9時~20時。入場無料。今月22日まで。