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タイ料理を標準化へ-科学技術省傘下で「タイ・デリシャス・センター」設立

「タイ・デリシャス」の認証マーク

「タイ・デリシャス」の認証マーク

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 タイ国科学技術省傘下の国立イノベーション庁(Rama 6 Road)は3月27日、タイ料理の標準化を行い本物のタイ料理の普及を目指す「Thai Delicious Center(タイ・デリシャス・センター)」を設立した。

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 現在、海外のレストランやホテルなどで提供されているタイ料理の中に、伝統的なレシピとは異なる「歪(ゆが)んだタイ料理」が見受けられることを問題視。「どこでも一定のおいしさのタイ料理を」をコンセプトに、これら問題を改善するために同センターを設立したという。

 同センターではタイ料理独自の味、調理法の標準化を進めるほか、国内外のタイ料理シェフに調理法の指導も行う。また、任意のレストランを対象に、一定基準を満たす場合には、本物のタイ料理を提供する店の認証である「タイ・デリシャス」(2年ごとの更新が必要)を発行するとしている。

 今月下旬には手始めに、外国人にも人気の高い「トムヤムクン」「パッタイ(タイ風焼そば)」「マッサマンカレー」の3メニューを発表。その後も随時、多様なメニューの標準化を行い、発表を予定する。標準化の作業には、タイ料理シェフとしてのエキスパートやプロのフードテイスター、科学者らが参加する。

 同庁広報担当のアサヤーさんは「タイ料理は世界中で人気が高まりつつあるが、本当の味を知ってもらう必要があると考えている。この事業を通じてタイ料理のおいしさをさらに海外に広めたい」と話す。

タイ料理のレシピについての問い合せは同センターの専用窓口(TEL 02-644-6000)で受け付ける。

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