チェンマイの大型ショッピングセンター「カッド・スアン・ゲーオ(Kad Suan Kaew)」中庭の特設会場で4月4日、北部タイの郷土料理「ラープ」の腕を競い合う「ラープ・フェスティバル(Larb Festival at Chiangmai)」がチェンマイ記者クラブの主催で開かれた。
ラープは、牛肉や豚肉、鶏肉、アヒル肉、魚などを細かくミンチ状に刻み、ショウガ、レモングラス、赤タマネギ、トウガラシなどの調味料を和えて仕上げる名物料理。作り方は簡単だが、家庭ごとに味が異なる郷土のソウルフードとなっている。
今回で34回目を数える同イベントは、毎年ソンクラーンの時期に行われる恒例行事。ミス・ラープ・コンテストや野菜の彫刻の技術を競い合うカービングコンテスト、仮装コンテスト、ミニコンサートなどさまざまな催しが会場を盛り上げた。
週末の買い物客でにぎわった会場では、来場者にカオニヤオ(餅米)と水が無料で配られた。おかずとなる「ラープ」は多数出展するブースの中から一つだけ選び購入でき、それがコンテストの人気投票になる仕組み。自分の好みの「ラープ」を探がそうと、真剣なまなざしでカオニヤオを手にした人の姿が会場のあちこちで見られた。
チェンマイ在住のグラフィックデザイナー花谷さんは「一言でラープといっても、真っ赤で辛いラープから、生肉のラープまでいろいろ。ヤマンバギャルのような出で立ちで踊りながらラープを作るブースが気に入った」と話す。「投票後もラープをつまみに酒を楽しむ人がいたり、皆それぞれ楽しんでいてほほ笑ましい」とも。