セントラルプラザ・チェーンワタナで7月24日・25日、恒例の日本のポップカルチャーイベント「コミックパーティー(Comic Party 20th)」で「第2回日タイ友好アニメソングコンテスト」と「TATコスプレ大使コンテスト」が開催される。
在タイ日本国大使館、福岡県、ねぎぼうずタイランドの共催で開かれる「アニソンコンテスト」。近年、タイではポップカルチャーの分野で韓国の流入と普及が目立ち、J-POPなど日本のコンテンツの地位凋落が著しい。こうした状況の中、いまだ強みを発揮しているアニメ、マンガを突破口に、日本コンテンツの再興を図ることを狙う。
参加条件はタイ国籍の個人とし、歌う歌は日本のアニメソングであれば新旧を問わないが、カラオケの音源CDの持参が必要。自分で作詞してタイ語で歌ってもよい。「衣装はコスプレでも普通の服でも何でも可。ただしステージ映えするようにできるだけ派手な服装を勧める」(ねぎぼうずタイランド)としている。
24日の予選を通過した参加者は、25日の本戦に出場できる。本戦終了後に「asianbeat」のホームページでネット投票を行い、優勝者を決定する。優勝者は10月中旬、日本で開催される「第1回コスドルアジア大会」にタイ代表として参加する。
一方、タイ国政府観光庁と「ねぎぼうずタイランド」が共催する「TATコスプレ大使コンテスト」は、外国の政府機関がコスプレといったオタク分野で日本人観光誘致を図る珍しいケースで、注目が集まる。
同イベントは、日タイの相互理解と友好交流を図る ために実施するコスプレ大使プロジェクト。会場内の撮影ブースで写真撮影を行い、8月1日~14に第1次ネット投票を実施。選ばれた10人は、タイの観光名所を背景に撮影を行い、TATのホームページで2次ネット投票を行う。
9月1日に発表される優勝者2人(男性キャラ部門1人、女性キャラ部門1人)をタイ王国コスプレ大使として日本に派遣。外務省やTAT東京事務所を表敬訪問するほか、日本のコスプレイベント、秋葉原でタイをPRする。
ねぎぼうずタイランドの近藤秀和さんは「海外離れが進んでいる日本の若者に、異文化交流ではなく、同文化交流による新しい手法の海外誘致策に注目したい」と話す。「海外旅行や海外留学にあこがれを持たなくなっている。日本の未来が心配」とも。
「アニソンコンテスト」の開始時間は、24日=12時30分、25日=13時。問い合わせは「ねぎぼうずタイランド」(info@negibose.jp)まで。