Coco Wake内のミュージックパブ「White Out」(BTSラチャテーウィー駅前)で11月22日夜、バンコク在住の社会人バンドらが企画した日本人のための初の音楽イベント「J-LIVE 2008『祭』」が開催され、店からあふれるほどの観客を集め深夜1時ごろまで盛り上がりを見せた。
同イベントは、バンコクで活動する複数の邦人アマチュアバンドから出た「ライブイベントなど目標がなければ普段の練習も張り合いがない」という意見がきっかけとなり、同メンバーらが企画し実現した。
日本ではライブハウスを借りる際、バンドがチケットを自由に販売し、上がった収益でスペースのレンタル代や集客のためのチラシ代、チケット制作費に充てるシステムが主流だが、バンコクでは同様のステージを探すのが困難なのが実情。スペース探しに苦労した企画者らが根気よく同店と交渉を続け、理解が得られた。
参加バンドは、「Yukari & T.T.サンシャインボーイズ」「KU Jazz Band」「あんはぴ」「入道's」にアカペラグループを加えた計5組。R&B、ソウル、ファンク、懐かしのJ-POP、スタンダードジャズや歌謡曲を70年代ロック風にアレンジしたオリジナル曲と多彩なジャンルが集結し、各バンドが1時間づつ演奏した。
イベント終了後、企画者の1人で「あんはぴ」の内山恵利さんは「準備中から問い合わせが多数あり、在タイ者の期待を感じた。うまくいって良かった」と振り返る。「入道's」の石川貴志さんは「自分たちの演奏を誰かに聴かせたくてウズウズしていた。イベントを通じ、参加者や観客同士の交流の輪が広がるのは良いこと」と話す。同バンドの涛川憲紀さんは「準備はいろいろ苦労したが、初めてにしては成功。2回、3回と発展させたい」と今後に意欲を見せる。
問い合わせは、J-LIVE企画(TEL 087-054-0661)まで。