セントラルプラザ・ラタナティベット(Rattanathibet Road, Nonthaburi)で現在、ポルトガルの伝統菓子がルーツとされているタイの菓子を集めたイベント「タイスイーツ・フェスティバル(Thai Sweet Festival 2011)」が開催されている。
ポルトガルが初めてタイを発見したのが1511年。以来続く両国の外交関係500年を記念して同イベントが行われる。当時アユタヤ王朝では「ポルトガル」「オランダ」「フランス」「イギリス」「中国」「日本」「アジア諸国」が、それぞれの町を形成しタイ文化にさまざまな影響を与えたとされているが、中でも菓子文化にスポットを当て、現代にも伝わるポルトガル由来のタイの伝統的な菓子を紹介する。
会場では、卵黄を砂糖で煮て花形に納めた「トングイップ」のオリジナルは「Trouxos das caldas」、祝い事に欠かせない伝統菓子の「トングヨート」は「Over moles」、ココナツミルクを加えた緑豆餡でフルーツをかたどった「ルークチュップ」は「Massapa’es」など、12種類の菓子とそのルーツを説明。タイで手に入る材料だけでポルトガル菓子を再現した当時の苦心がうかがえる。
9999個のポルトガル菓子で作った7メートルのジャンク船を飾り大航海時代を演出するほか、毎日999人の来場者に無料でポルトガル菓子を振る舞う。ステージでは両国の伝統芸能ショーも披露。ショッピングコーナーではタイデザートの有名店40店がブースを出展し、20~200バーツで菓子を販売。1,000バーツ以上の買い上げ客に「タイデザートの作り方」(アマリン出版刊)を進呈する。
同店販売促進担当のスリンヌットさんは「特に週末は大変な人出。ポルトガル菓子の料理ショーも好評。タイとポルトガルの菓子の500年史を楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~22時。入場無料。8月21日まで。