バンコクのバンラック区役所(Nares Road)で2月14日、バレンタインデーに婚姻届を提出する多くのカップルのために特別イベント「バンラック・ラブ・ヘリテージ・オブ・ランド2555(2555は仏歴)」が開催された。主催は同区役所。
ラック(愛を意味)を地名に持つ同地区の区役所には近年、縁起の良い名前にあやかって年間5000~6000組が婚姻届を提出。「バレンタインデーに提出すると幸せになれる」といううわさから、昨年はバレンタインデーのこの日だけで888組が婚姻届を提出したという。
今年は早朝6時から婚姻届の受け付けを開始。提出書類の不備により不受理という事故を避けるために、今月10日から書類の事前確認を実施するというタイでは珍しい用意周到さだった。
館内には結婚を祝う伝統音楽が流れ、新しく夫婦になったカップルには無料で食事が振る舞われた。ムアントンターニーの分譲コンドミニアム「ブライダルハウス」(50万バーツ相当)が当たる抽選会が行われたほか、1時間当たり1組に金製結婚証明書(金15グラム使用)が抽選で発行された。
このほか9時からは、同イベントの実行委員会が事前の審査で選んだ9組のカップルが同時に、タイ伝統様式に従い結婚の儀式を行った。
この結婚式に臨んだ新郎エッカランさんと新婦プランティワンさんは「この合同結婚式に選ばれ、抽選でゴールドの結婚証明書も頂き私たちは本当に幸運。私たちには長い人生があり、永遠の幸せが待っていると信じている」と笑顔を見せた。