タイ国政府観光庁(TAT)(1600 New Phetchaburi Road)は3月1日、アユタヤ県観光センター広場で3月17日・18日の2日間、ムエタイの大型イベント「ミラクル・ムエタイ・フェスティバル(Miracle Muay Thai Festival)」を開催すると発表した。
同イベントはムエタイの英雄ナーイ・カノムトムの偉業をたたえる「ナーイ・カノムトム記念日(Nai Khanomutom and Muay Thai Day)」(3月17日)に合わせて企画されたもの。約1週間にわたってアユタヤの寺院やスタジアム、バンコクのスタジアムなどでは関連イベントが開かれる。
ムエタイのルーツ「ムエカッチュアク(タイ拳法)」の使い手ナーイ・カノムトムは18世紀、ビルマ(現ミャンマー)に、ビルマ軍兵士10人を相手に勝利を収め、タイ人捕虜の開放を勝ち取った伝説を持つ英雄。同記念日ではこれまで、世界中から選手やムエタイ関係者が集まり祈りをささげるワイクルーの儀式やアマチュアの大会やムエボラーン(古式ムエタイ)に演舞などを開催してきたが、今回はTATとタイ国プロムエタイ協会が連携。プロの興行を組み込んだ一大イベントへと規模を拡大して開く。
今回の興行ではWPMF世界スーパーウェルター級タイトルマッチ「王者ジョス・ロドリゲス選手(ブラジル/イングラムジム)VSジャン・チャン・ユイ選手(中国/ルークジャオメートラーイトーン)」や、男子選手にも勝利経験のある「天才ムエタイ少女」として話題の日本人が出場する女子ムエタイ・タイ日国際戦「ムアンシンヂウ・オー・ワンチュート選手VS伊藤紗弥選手(尚武会)」など注目の対戦カードも。
TATではこのほか、昨年の洪水で甚大な被害を受けたアユタヤの街に緑を取り戻すために、参加者による植樹式などの開催も予定する。
開始時間は両日とも16時。詳しくはサイトで確認できる。