タイ中央銀行は3月27日、新20バーツ紙幣のデザインを公開し、4月1日から流通させると発表した。
従来の紙幣同様に、表面に国王陛下の肖像画が描かれている新紙幣。グリーン系の色味やサイズはそのままに、通常の印刷では再現が困難な微細な線、ブラックライトで浮かび上がる文字、見る角度で色が変わる「安全線」の採用など、偽造防止のための新技術を複数導入しながらデザインを刷新する。
同行によるともっとも大きな変更点は、視覚障がい者が容易に紙幣の種類を確認できるように点字を施したところで、タイでは紙幣への導入は今回が初めてだとしている。
同行メディアコーディネーターのアンチャリーさんは「10年以上にわたって使われてきた従来の紙幣から新紙幣に交換する。シリーズ16代目の今回は、裏面でラームカムヘーン大王も称えている。最初のロットで2億枚を発行する」と話す。
新紙幣は国内の各銀行の窓口で交換できる。現行の20バーツも法定通貨として使用可能。