日本食レストラン海外普及推進機構(JRO)タイ国支部は1月21日、2月1日~28日にバンコク市内の日本料理店73店で日本の食材10種類を使い各店独自の料理を提供する「バンコク日本食レストランフェア」を開催すると発表した。後援は農林水産省。
同イベントは昨年12月に「和食」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されたことを記念して行うもので、タイ国民に厳選食材を使った本格的日本料理を楽しんでもらうのが狙い。「山里」「日本亭」「築地」「和・梅の花」「酒の店」「創作料理・刀」「庵寺」「ZUMA」「8番ラーメン」などが参加する。
各店では期間中、愛知県のイチゴ「あまおう」、石川県の寒ブリ、滋賀県の近江牛、日本産のズワイガニやタラバガニ、愛媛県のカンパチ、北海道産のホタテ貝やイクラなどを使った本格的な和食メニューのほか、タイで生産された日本米「ササニシキ」や「桃太郎トマト」「アサヒ生ビール」なども提供。店頭にフェアのチラシを掲出し、参加店が一覧できるマップの配布も行う。
JROタイ国支部長の浅井靖綏モスフーズ(タイランド)会長は、政治的混乱の影響による日本食レストランの新規進出減少を懸念しながらも「現在タイには2000店舗を超す日本料理店があり、国別で世界7位の数。3~4年以内には3000店を超えるだろう」と見通しを示した。