タイの日本語書店オーナー、自伝「椰子の木陰でハッケヨイ」出版

タイ在住の画家・村田広幸さんのタイの風景が描かれたカバー。

タイ在住の画家・村田広幸さんのタイの風景が描かれたカバー。

  • 0

  •  

 タイ東京堂書店(本社=Soi 69, Sukhumvit Road、TEL 02-381-0849)の代表、倉沢すみおさんが1月30日、自伝「『椰子の木陰でハッケヨイ』タイで奇跡の成功を収めた男の半生」(TOブックス刊)を出版した。

[広告]

 静岡市出身、1942年生まれの倉沢さんは、静岡県立静岡商業高校を卒業後、静岡銀行へ入行。1978年に妻の祖国タイへ移住。1986年に設立した「タイ東京堂書店」は現在、フジスーパー1号店前をはじめタイ国内に11店舗を展開する。また、静岡県大会優勝、インターハイ出場など輝かしい実績を残す相撲の経験を生かし、タイでの相撲普及に情熱を注ぐ。泰国相撲連盟会長兼監督、アジア相撲連盟副会長、国際相撲連盟常任理事も務める。

 同書は、著者が来タイ30年を迎えた昨年、出版社の営業担当者の訪問を受けたことがきっかけで、出版が決まった。これまでのタイでの生活やビジネス、タイ人に教えている相撲、故郷日本への思いなどを書きつづった。

 銀行を辞め、渡った妻の祖国タイ。ある朝目覚めると消えていた妻と退職金。就職、倒産、不況、挫折。苦境続きの中、男は会社設立を決断し、裸一貫から築いたタイ最大の日本語書店チェーン。弱小チームを世界へ導いた相撲の話など、タイでの波瀾(はらん)万丈を描く。

 倉沢さんは「人の人生とは、自分に合った、より良い土俵創りの旅。微笑みの国から数々のことを学んだ。心の奥に夢を秘め、笑顔を忘れないで、日々の戦いを楽しむ余裕を持ちたい」と話す。「愛をくれた全ての人たちにコップ・クン・カップ(ありがとう)」とも。

 四六判・上製、208ページ。価格は1,470円。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース