王宮(グランドパレス)内の「ラッサダーコーンピパッタナー・ホール」(Phra Nakorn)で5月9日、シリキット王妃陛下の所蔵するタイの衣装を展示する「クイーン・シリキット織物ミュージアム(Queen Sirikit Museum of Textiles)」が開業し一般公開が始まった。
展示スペースの総床面積は3000平方メートル。4つの展示室には、王室の行事や国際行事で現国王・シリキット王妃両陛下が着用される衣装、結婚式や宗教的な行事用のタイの伝統的な衣装、王妃陛下の着用してきた衣装などを並べる。
タイの美術や工芸の豊かな歴史と伝統を大切にしながら、それに携わる人々の生活の安定を図るために王妃陛下が設立した「サポート・ファンデーション」の展示スペースでは、タイシルクなど国内各地から集めた織物や関連文献も展示する。
同館PR担当のアピンヤーさんは「館内には繊細で美しいタイの織物から、職人の手によって作られた民族衣装やスーツが多数並ぶ。どれも職人たちの知恵や心が伝わるはず」と話す。
公開時間は9時~16時30分(入館は15時30分まで)。短パンやミニスカートなど露出度の高い服装での入館は不可。入場料は、大人=150バーツ(65歳以上は無料)、学生(12歳~18歳)=50バーツ、12歳未満=無料。