セントラル・ワールドプラザ8階の「Central World Live」で現在、海底に眠る豪華客船タイタニック号から引き上げられた遺品や残骸の数々を展示するエキシビション「タイタニック:アーティファクト展(Titanic:The Artifact Exhibition)」が開かれている。BEC-TEROエンターテインメント、ムアンタイ生命保険、タイ政府観光庁による共催。
これまでシカゴ、ラスベガス、ロサンゼルス、パリ、ロンドン、シンガポールなど海外の主要美術館で公開されてきた同展。「世界最悪の海難事故」から100年を機に企画されたもので、地下3650メートルの海底から回収したティーカップや皿などの調度品のほか、実際に使われたものと同じ毛布や当時の搭乗券なども展示する。
長さ約8メートルという大型な船体の一部分の展示品や、豪華な客室や質素な三等客室、機械室など当時をそのままに再現した船内も見学できる。このほか船内でもっとも豪華なグランドホールに飾られたキューピッドのブロンズ像、2000人を超える全ての犠牲者の名前が壁一面に刻まれた部屋なども厳粛な雰囲気が漂う。
展示ルームの最後の部屋にはスーベニアとして、絵はがき、Tシャツ、キャップ、マグカップ、事故を速報で伝えた当時の主要新聞のコピー版や同展公式パンフレットなども販売する。
BEC-TEROエンターテインメント広報部部長のパユンジットさんは「展示されている数々の遺品から悲劇の歴史を学ぶことができる。どの世代の方にも足を運んでほしい」と話す。
公開時間は10時~22時。入場料は500バーツ(小人350バーツ)で、チケットはタイチケットメジャーで購入できる。9月2日まで。