BTSサイアム駅前のパークパラゴンに現在、高さ5.5メートル、幅9.5メートルの背中に槍(やり)を持った戦士を乗せたゾウのモデル「Yutthahatti(ユッタハッティー=ゾウに乗って対決すること)」が展示されており、タイ人の間で高い注目を集めている。
このモデルはサハモンコン・フイルムとプロムミット・プロダクション、パラゴン・シネプレックスが共同で設置したもので、6月29日公開のタイ映画「The Legend of King Naresuan(キング・ナレスワンの伝説)」の第5話(最終エピソード)のプロモーションのためにハイライトシーンを再現。
同作はアユタヤ時代にシャム王国を治めた王ナレスワンの人生を描いた歴史大作で、タイ映画史上最大級の製作費が投じられたシリーズ作の最終話。シャムのナレスワンがビルマの皇太子マンカヨーチャワーに勝利した戦記は「タイ史上もっとも重要な戦い」としてタイ人の心を熱くさせるのだという。
モデルの周辺ではプロモーションの狙い通り記念撮影をするタイの若者の姿が見られ、フェイスブックなどで写真が拡散中。展示は5月31日まで。構造上移転ができないため、取り壊しが決まっている。