計画から10年、5億バーツ以上をかけた国内最大級の複合芸術センター「バンコク・アート&カルチャーセンター」(BTS国立競技場駅前、パトゥムワン交差点の一角、TEL 02-214-6630)が7月27日、ソフトオープンした。
11階建ての同施設は、あらゆる年齢の人々が芸術と文化を共有することのできる都市芸術センターを目指し造られたタイ国の大型プロジェクト。センター内にはアートギャラリー、永久コレクションの展示スペース、ミニ劇場、アート・デザイン関連書籍の図書館、アーティスト用の店舗スペースが設けられた。現在はギャラリーだけが公開されており、他のスペースはまだオープンしていない。
本格オープン後にはさまざまな催しが企画されており、バンコク都知事が代表理事を務める非営利団体「バンコク芸術財団」が運営する。センター長には国民的芸術家として知られるPreecha Thaothongさんが就任したほか、文化省現代芸術文化事務所が運営委員になっている。
ソフトオープンに合わせて、シリントン妃殿下の写真展「Always Roaming With a Hungry Heart」が始まった。同展は、妃殿下が過去5年間に旅した20カ国以上の国の遺跡や風景、人々をとらえた作品230点を年代順に展示している。写真撮影が趣味という妃殿下の作品には、「犬の尾のクローズアップなどユーモラスな作品も含まれる。ほかの写真も普通なら見落としてしまいそうなものを妃殿下独自の視点でとらえている」と展示委員でカメラマンのニティコーンさん。入場無料。8月24日まで。
同センター内3~5階では現在、水彩画と写真の展示会「We Love Chaophraya」も開催されている。バンコク都民が愛するメナム・チャオプラヤのさまざまな表情を見ることができる。入場無料。同24日まで。
同センターの開館時間は10時~21時。月曜休館。