38歳の辰吉丈一郎さん、バンコクで再起戦行いTKO勝利

1回、左フックがパランチャイ選手の顔面をとらえる「浪速のジョー」

1回、左フックがパランチャイ選手の顔面をとらえる「浪速のジョー」

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 ボクシングの元WBC世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎さん(38=大阪帝拳ジム)が10月26日、バンコクのラジャダムナン・スタジアムで、5年ぶりの試合となるノンタイトル10回戦を行い、対戦相手パランチャイ・チューワッタナーに2ラウンド2分47秒でTKO勝利した。

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 辰吉さんの試合は、2003年9月26日のフリオ・セサール・アビラ(メキシコ)とのノンタイトル10回戦で判定勝ちして以来。現役続行にこだわる辰吉さんは、年齢制限で、JBC(日本ボクシングコミッション)のルールでライセンスが失効しており、国内では試合が不可能なため、日本のライセンスに関係なく試合ができるタイで再起戦に臨んだ。

 会場にはバンコク在住の日本人が大勢応援に駆け付けた。辰吉さんがリングに上がり「日本のスーパースター」と紹介されると、大きな辰吉コールがわき起こった。試合は得意の左フックで相手を攻め続けた辰吉さんが、2回に最初のダウンを奪うと積極的に左右の連打。再びパランチャイ選手がダウンしたところで、レフリーが試合をストップした。

 辰吉さんは網膜はく離の再発が心配されるなどで、国内での試合が組まれない状況が続いていたが、「世界王者として引退したい」と現役続行へこだわり続け、海外での活動を目指していた。バンコクでの復帰戦を白星で飾ったことで、「浪速のジョー」の今後に注目が集まる。

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