伊勢丹バンコク店6階に出店し11月下旬よりソフトオープンしていた「とんかつ新宿さぼてん」(Rachadamuri Rd., Pathumwan)が国王誕生日の12月5日、本格オープンを迎え、初日から満席の盛況となっている。
運営は日本最大のとんかつチェーンなどを展開するグリーンハウスフーズ(東京都新宿区)と、タイの財閥のサハグループ傘下で製パン大手プレジデントベーカリー(バンコク)らが設立した合弁会社「プレジデント・グリーンハウスフーズ」。駐在員や地元住民の利用を見込み、3年で5店舗程度の出店を目指すという。
同業態は、すでに海外では台湾、韓国、中国に出店しておりタイが4カ国目となる。近年バンコクには「大戸屋」「COCO壱番屋」など大手外食チェーンの進出が続いているが、シンガポールや中国でも同じ現象が起きている。
客席数は約80平方メートルに50席。価格は日本と同じかやや安めとなっており、ロースかつ膳とヒレかつ膳が各290バーツ(約800円)、ふんわり玉子のヒレかつ丼(270バーツ)、エビフライ膳(320バーツ)、さぼてんかつ膳(340バーツ)などで、日本同様ご飯やキャベツ、みそ汁のおかわりが無料。今月31日まではオープン記念フェアとして、ロースかつ膳を10%引きで提供する。
店頭の列に並んでいた田村崇さんは「実はここ数日毎日来ている。ころもがサクサクで肉もジューシー。今までなかなかバンコクで味わえなかった」と喜ぶ。一方で、「専門店が増え、利用する側にとってはうれしいがバンコクは和食店が増え過ぎだとも思う」(同)と、閉店に追い込まれる店も少なくないことを心配する。
営業時間は11時~22時。