バンコク発の特別列車で行く「ヒマワリ観賞」ツアー、今年も運行

夕方、バンコクに戻ってきたアルストーム(独、1980年製)AHK型ディーゼル機関車。

夕方、バンコクに戻ってきたアルストーム(独、1980年製)AHK型ディーゼル機関車。

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 SRT(タイ国鉄)は11月22日より、毎週末限定でバンコク中央駅(ホアランポーン)~パサックジョラシッド・ダム(ロッブリー県)間を運行し、途中通過するターンタワン駅周辺に広がるヒマワリの絶景を観賞する特別列車を往復させている。

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 日本でヒマワリといえば夏に咲く花だが、一年中温暖なタイでは、気温がやや下がり比較的過ごしやすくなる乾季の今がその季節。同企画はこの花が盛りとなる11月下旬から約2カ月間行われるもので、毎年タイの家族連れや写真マニアに人気の高い恒例行事になっている。

 特別列車(921号)は早朝6時40分にホアランポーンを出発すると、サムセン、バンスー、バンケン、ラクシ、ドンムアン、ランシット、サラブリ、ケーンコイの順に停車。各駅で予約客が乗車しながら北上し、9時52分に広大なヒマワリ畑が広がるターンタワンに到着。カメラを手に30分間、花畑の中の散策が楽しめる。

 10時22分に同駅を出ると10時40分、もう一つの目的地パサックジョラシッド・ダムに到着する。巨大な同ダムは王室主導の国家プロジェクトにより1999年に竣工(しゅんこう)したもので1,000バーツ紙幣の裏側にも描かれている。ダムに架かる橋は最高水位より上にわずか1メートル。そのため列車からの景色は周りのダムだけとなり「水の上を走る鉄道」と呼ばれるゆえんを実感するという。

「遠くまで続くヒマワリだけの景色は感動するはず」と予約受付担当のウィチャイさん。ダムでは公園や土産物店がある。14時20分の復路出発まで家族や友人との時間を楽しむことができ、終点のバンコクには17時45分に到着する。「このツアーは季節が限られ人気も高いので予約が必要。ランチ付きで味はおいしいと評判」とも(同)。

 乗車券は、1等(エアコン付き個室)が1人675バーツ(2人より)、2等(エアコン付き)=465バーツ、3等(エアコンなし)=255バーツ。特別列車のため年齢に関係なく一律料金で提供する。

運行期間は来年1月28日まで。チケットの予約・問い合わせはバンコク中央駅(TEL 02-621-8701)まで。

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