昭和の懐かしい「おっぱいアイス」にそっくりの卵型アイスを販売する「i-maru(アイマル)」が現在、開業からわずか1年でFC店も含めて全国に60店に拡大している。
運営するのは食品加工業の「イノベーション・フード・パッケージング」(本社=Pradit Manutham Road, Bangkapi)。バンコクでは「チャトチャックウィークエンドマーケット」「マンション7」「ビッグCエカマイ店」「セントラルラップラオ」「BTSモーチット駅」などに冷凍のショーケースを置いたブース型の店を出店する。
「独自性が高く話題を集められるユニークな商品」を目指して開発された同商品の特徴は、アイスクリームをシリコン製の卵型パッケージに充填(じゅうてん)したところ。商品タイプは乳首にあたる部分をはさみで切って食べる「miluku(ミルク)」と、パッケージの上からピックで刺しパッケージから押し出してスティックアイスのように食べる「tamago(タマゴ)」の2シリーズ。
ミルクシリーズには「バニラ・バタースコッチ」「バナナ」「ヨーグルト・ベリー」「マスクメロン」「カスタード・アップル」「オー! ベリー」「フレッシュ・チョコレート」(各39バーツ)の7種類のフレーバー。タマゴシリーズには生の果実をミックスした「ドリアン」と「マンゴー」(同)の2種類を用意する。いずれも材料に北海道産の牛乳を使うこだわりも見せる。
先月25日には、高さ15インチ(約38センチ)、米粉や大豆をブレンドすることで溶けにくくしたソフトクリームで「ベストイノベーション賞」を受賞し注目を集めたばかり。同商品(29バーツ)も10月から各店への投入を予定する。
同社アイマル事業部マーケティング部長ワランカナーさんは「卵型パッケージは(当社の)マルット社長自らが試行錯誤をして開発した。一般的なカップに入れて販売したらこんなに売り上げは伸びていなかったと思う」と話す。「餅米の粉を混ぜた新商品にも期待している」とも。