在タイ日本国大使公邸で1月25日、訪日ツアーを精力的に販売した旅行事業者や訪日観光に貢献した人・団体に4つの賞を贈る表彰式「Japan Tourism Award in Thailand 2011」が行われた。

　日本政府観光局(JNTO)バンコク事務所創設50周年を記念して創設された同表彰制度。2回目の今年は、訪日ツアーの販売で高い実績を上げた「トップエージェント賞」に15社、新しい訪問先の訪日ツアーを開発・販売した旅行事業者に贈る「ユニークデスティネーション賞」と、テーマがユニークな訪日ツアーを開発・販売した「ユニークテーマ賞」に各3社、計21社の旅行業者を表彰した。

　ユニークテーマ賞では、ヘリコプター周遊やリムジン乗車などの高級ハネムーンツアーや料理の鉄人 3 人のレストランを訪ねるグルメツアー、JR パスを使った高山や北海道などのツアーなどが評価され受賞につながったという。

　このほか訪日旅行の促進に顕著な貢献をした個人・団体に贈る「JNTOバンコク事務所長特別賞」には、タイの人気俳優で歌手のモス（パティパーン・パタウィカーン）さん、記者であり有名カメラマンでもあるドゥアンダオ・スワナランシー、訪日特化型旅行番組「Holiday Japan」のメーンリポーターのペックさんの3人が受賞した。

　モスさんは東日本大震災直後の昨年5月、訪日をちゅうちょするタイ芸能人が多い中、予定通りに関西地域を取材。番組を通じて「日本は全くいつも通り」という メッセージを発信し、風評被害払拭（ふっしょく）に貢献。ドゥアンダオさんは震災直後の4月・5月・8月と3度訪日し、震災後も変わりなく咲く桜をはじめ、美しい日本の風景を撮影して「NATURE EXPLORER」6月号などで発表。大震災からの訪日旅行回復に大きく貢献した。ペックさんは三重、北海道、福井、滋賀、京都などを取材。番組を通じて日本が変わらず安全に旅行できることを視聴者に伝えた。

　公邸内には日本大使館とJNTOバンコク事務所が共催した「ビジットジャパン・フォトコンテスト～笑顔の日本に行ってきました～」の優秀作品も展示。受賞者の発表と表彰式が行われ、応募総数1256枚の中から選ばれた10人には小島誠二駐タイ日本国大使や各協賛企業から賞品が手渡された。