日本人が脚本主演の3人劇「水の時間」-トンローの小劇場で公演

言葉の壁を乗り越えながら引かれ合うケンジとナーム。

言葉の壁を乗り越えながら引かれ合うケンジとナーム。

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 トンローのミニシアター「プリディー・パノムヨン」(Pridi Bhanomyong Institute)の@Crescent Moon Spaceで2月17日、脚本家タニカワショウゴさんらが結成した演劇グループ「LIFE theatre」による初公演「Water/Time(水の時間)」が始まった。

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 同劇団は、タイで劇団「Aa」を主宰するShoことタニカワさんと、タイで映画女優として活躍し「劇団69」も主宰するHeen(Sasithorn Panichonok)さん、演出家でチュラロンコーン大学の演劇講師も務めるNing(Bhanbhassa Dhubthien)さんの3人による新ユニット。見る人の「心に深く残る作品を作りたい」と意気投合し、結成された。

 同作品の背景はニューヨーク。女優志望のタイ女性ナーム(タイ語で水を意味する)と脚本書きの日本人青年ケンジとの出会い、愛し合うふたりの言葉の違いからくる誤解、心の葛藤を笑いと涙で描く作品。劇中の言葉は英語、タイ語、日本語の3カ国語だが、字幕もあるため誰にでも楽しめる。

 主役も演じたShoさんは「昨年暮れに制作を企画した。今日まで短い期間だったが連日遅くまで作り込んだ。夜中の3時までけいこする日もあった」と振り返る。「演出のNingさんは、ニューヨークのアクターズスクール出身。まったく妥協しない姿勢は尊敬する。ヒロイン役のHeenさんの演技力や情熱にも驚いた」とも。

 観客の日本人男性(35)は「ステージの設定はアパートの1室。ちょうど客席が部屋の隅にある感じなので迫力の演技に圧倒された。途中から涙が止まらなかった。彼らの今後の活動も楽しみ」と話す。

 開演は、平日=19時30分~、土曜・日曜=14時~と19時30分~の2回。チケットは、大人=300バーツ、学生=150バーツ。3月1日まで。問い合わせはLIFE theatre(TEL 082-558-6163)まで。

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