タイの玄関口、スワンナプーム国際空港周辺で、ハイウエー警察が進めるイメージアップ作戦が、スマイルの絵を描いたマスク着用の白バイ隊が「親しみやすい」「思わず笑ってしまう」などとバンコク市民や外国人旅行客から好評を得ている。
昨年12月に起きた約1週間にわたる空港閉鎖で暗いイメージを残したタイ。国民からは取り締まりが不十分との非難を浴びたタイ警察だったが、ハイウエー警察指揮官のソムヨット・プロムニム大佐は「いつも笑顔を絶やさずフレンドリーな警察官であるべき。しかし、いつも笑顔でいることは難しい」と考え、それならばと笑顔を描いたマスクを着けるスマイル作戦を行うことになった。
警察当局によると、12月25日から始まったこの試みは当初、短期間で終了する予定だったが、地元マスコミが取り上げたことを機に思わぬ反響を得て、今年末まで続けることになったとしている。マスクを着けた白バイ隊員にも好評という。
ソムヨット大佐は「渋滞の時、ドライバーの方々には我々の姿を見て、少しでもストレスを減らしてもらえたらうれしい」と話す。「警察官は恐いイメージがあるようだが、この活動を通して変えたい」とも。
現在、同様の活動はハイウエー警察だけでなく、バンコク市内の渋滞の多いシアユタヤ通り方面にも広がっている。