バンコクに誕生したばかりの複合商業施設「セントラル・エンバシー」(Ploenchit Road)4階に5月、ロンドンのセント・ジェームズ・ストリートに本店を構え、世界最古の理髪店として知られる「Truefitt & Hill(トゥルフィット&ヒル)」(TEL 02-160-5755)がオープンした。
同店は約200年前、当時のキング・ジョージ3世から英国王室御用達のウィッグメーカー、ヘアカッター、ヘッドドレッサーとして認定され、その証しとなる紋章を受けている。現在、全世界に10店を展開しており、顧客名簿には欧州各国の王室関係者や著名な政治家、ハリウッドスターを含むセレブが名を連ねるという。
タイ支店はフランチャイズとしてPSグルーミングが運営。20歳以上の全年代の紳士を対象にサービスを提供する。店舗面積は100平方メートルで、店内はイギリスの伝統的な装飾を施す。タイ人のスタイリストは本国から来たイギリス人ヘアスタイリストからトレーニングを受けており、ヘアカット、爪切り、シェービングなど「繊細な作業を丁寧に」行う。特にシェービングにはこだわりがあり、20以上のステップを30分以上かけて行うという。
料金は1,000バーツ~。予約制で、開業からしばらくは1日当たり30~40人の利用者が目標で、徐々に利用者を増やしたいとしている。現在は利用者の約70%が外国人で、売り上げの80%がサービス、残る20%がシェービングクリームやオーデコロンなど男性用化粧品の販売によるものだという。
同社のサコーン社長は「自身のケアに関心の高い男性が増えてきていると感じていた。まだこのマーケットには競合も少ないため、当社では男性専用の理髪店事業参入に興味があった。仕方なく女性用サロンに通っていた男性には喜んでいただけるはず」と話す。
営業時間は10時~22時。