バンコクの猫カフェでチャリティーハープ演奏会 保護猫のために

来店客の前で演奏する中村さん。

来店客の前で演奏する中村さん。

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 バンコクにある日本人経営の猫カフェ「モフモフ カフェ」(Soi Lat Phrao 26)で6月10日、長崎県佐世保市出身のハープ奏者、中村理恵さんによるチャリティー演奏会が開催され、猫と満席の客がハープの音色を楽しんだ。

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 現在、佐賀県を拠点に主に九州地方で活動する中村さん。よく利用するという猫カフェで、保護された捨て猫の医療費が思いのほかかさむことを知る。そこで「いつも癒やしてもらっている猫に恩返しをしたい」と、医療費を募るチャリティー演奏会を企画。5月27日に初めて開いた会では、来場者から「猫も穏やかに安らいでいるようだった」と好評を得て、2カ月に1度の定期演奏会を開催することが決まっている。

 今回会場を提供した「モフモフ カフェ」も開業のきっかけは、飼い主のいない野良猫を保護したことで、中村さんのチャリティー活動に賛同する。同店の猫は20匹を数え、現在、引き取ることはしていないが、里親募集の猫の投稿をフェイスブックでシェアするなどで協力している。

 「猫は低くて大きな音は苦手だが、高音域の柔らかな音色を好むため、ハープはぴったり」と言う中村さん。「旅も好きでこれまで訪問した11カ国、どの国にも猫がいたし、ハープも地域によって形はさまざまだが世界中に存在していたので、動物を愛する気持ちと音楽は国境を越えるはず」と、この活動の可能性に期待を込める。

 また、「一人でできることには限界があるので、こうした活動があることを知ってもらい広げてほしい。日本全国に捨て猫を保護するカフェは多いので、そうした所に演奏会を通じて応援していきたい」と意気込む。

 モフモフ カフェの営業時間は12時~21時。月曜定休。

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