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バンコクで「ジュラシック・プラスチック」展 不要なおもちゃの物々交換も

“Jurassic Plastic,” as a part of the exhibition “Takamatsu Contemporary Art Annual vol. 07,” (2018) Takamatsu Art Museum

“Jurassic Plastic,” as a part of the exhibition “Takamatsu Contemporary Art Annual vol. 07,” (2018) Takamatsu Art Museum

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 バンコク市内トンブリ地区にあるクリエーティブ施設「チャンチュイ・クリエイティブパーク」で現在、国際的に活躍する日本人芸術家、藤浩志さんによる「ジュラシック・プラスチック」展が開催されている。主催は、同園と国際交流基金バンコク日本文化センター。

 2018年のシドニー・フェスティバルで初めて発表された同展。今回は日本とタイで集められた要らなくなったプラスチックのおもちゃを使った大規模なインスタレーションに加え、恐竜や動物などの彫像を展示する。

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 会場はアートギャラリー、劇場、映画館、コワーキングスペース、デザインスタジオ、カフェ&レストラン、屋台、エキゾチックガーデン、マーケットなど多彩な施設が一堂に集まった「チャンチュイ・クリエイティブパーク」。藤さんと同年代のタイの有名デザイナー、ソムチャイ・ソンワタナーさんが監修し、「役に立たないものはない(Nothing is Useless)」というコンセプトのもと、廃材や使われなくなったもので作られている。

 「1970年代に私たちの生活の中で爆発的に増えたプラスチック製品に対し、違和感とともに強い関心を持ってる」という藤さんは、1997年には使われなくなったプラスチック製品やおもちゃを自宅に集めるように。その後、藤さんのライフワークとなり、子どもたちが要らなくなったおもちゃを持ち寄って物々交換できるプロジェクト「かえっこバザール」が生まれる。会期中は、子どもや大人向けのワークショップを開催しているほか、要らなくなったおもちゃの寄付も受け付ける。

 藤さんは「かえっこバザールを通じて、魅力的な中古おもちゃは他の子どもがすぐに持っていくのに対し、壊れたプラスチックのおもちゃやファストフード店のおまけとして大量に流通したおもちゃは交換されることなく残されることに気がついた。集めた要らないおもちゃは5万点以上に上るが、氷山の一角に過ぎず、大量生産、大量消費されたプラスチック製品は世界中で大量に捨てられている。洪水によって川に流れ込んだプラスチックごみは、海に流れ出て深刻な悪影響を引き起こしている」と、警鐘を鳴らす。

 公開時間は13時~22時(土曜・日曜は11時~)。水曜休園。入場無料。10月14日まで。

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