バンコクの新路線バス「BRT」、市内の治安悪化で開業延期へ

開業延期が決まり、人気のないBRT「チョンノンシー」駅。

開業延期が決まり、人気のないBRT「チョンノンシー」駅。

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 バンコクの新高速輸送バス「BRT(Bus Rapid Transit)」は5月15日、タイ政府治安部隊と反独裁民主戦線(UDD)との対立が激化したため、当日予定していたラチャプルック線の開業を延期した。

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 「BRT」は、市内の交通渋滞緩和策の一環でバンコク市が導入する路線バスで、事業主体の市がスカイトレイン同様に「BTS」に運営を委託する。チョンノンシー(Chong Nonsi)ーラチャプルック(Ratchaphruek)間の道路に専用レーンと12駅を設け、同区間15.9キロメートルを約30分で結ぶ。

 天然ガスを燃料とする専用バスは定員80人で、通勤時間帯の7時~9時・17時~19時は5分間隔で、それ以外の時間は10分間隔で運行する。平日1日の利用者数は約3万5千人を見込む。

 予定では、開業日から8月31日までは乗車賃を無料とし、9月1日からは全区間一律10バーツで運行。来年1月からは正規料金を適用し、乗車区間により12バーツ~20バーツで利用できるとしていた。

 BTSホットライン担当のスパチャイさんは「延期はとても残念。治安が回復するまではいつまで開業を延期するか答えられない」と話す。

 営業時間は6時~24時。問い合せはホットライン(TEL 02-617-6000)まで。

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